昔は「立野」(たての)と
呼ばれ、雑木林(ぞうきばや
し)やススキがはてしなく続
き、1軒も家がない荒れ野で
した。川から遠く離れていた
ため、飲み水を得ることが難
(むずか)しく開発されるの
が遅れていました。しかし、
荒れ地とはいっても、あたり
の村々にとってみれば大切な
場所だったのです。荒れ地の
草は、まぐさ(馬のえさ)や
たい肥(畑の肥料)のもとに
なります。あたりの村むらの
人々はまぐさを取りに「立
野」に来ました。