「三富」は川が近くになく

 井戸を掘(ほ)りました。し

 かし、夏に日照(ひで)りが

 続くと井戸もかれてしまいま

 した。そのため4kmはなれ

 た川まで水くみに行ったり、

 朝つゆをあつめたりしまし

た。

 殿様(とのさま)の柳沢吉保

 (やなぎさわよしやす)は、

 毎年お盆(ぼん)の3日間、

 川越から、水を運ばせまし

た。

 そして、「この水をたらふく

 のんでもよし、何ばいでもあ

 びてよいぞ」という水ぶるま

 いの日をつくりました。

  いつもはおわん1ぱいの水

 しか使えない人々の喜びは大

 変なものでした。