発見-泥面子が教えてくれるもの

 三ヶ島中のある生徒が、自分のI家の畑から土で出来た小さな人の顔をしたお面みたいな物を拾ってきました。さっそく埋蔵文化財調査センターに問い合わせ、実物を持って生徒と共に調べに行きました。
その結果次のことがわかりました。
このお面みたいな物は、泥面子という名前であること。江戸時代の物で江戸の子供の遊び道具であること。作られた場所は浅草近辺で焼かれたということ。などがわかりました。ではなぜ江戸の子供の遊び道具がここ三ヶ島にあるのかということです。それには諸説あるようですが、有力なものは泥面子が便所に落ちて、それが肥料として運ばれた糞尿とともに三ヶ島で畑にまかれたという説です。(ですから三ヶ島だけでなく関東各地でこの泥面子はたくさん発見されています)
この泥面子から江戸時代の江戸と三ヶ島の結びつきが具体的に分かってきます。一つの泥面子から時空を超えて経済的、人的なつながりを私たちに示してくれます。
*授業での活用例
江戸時代の産業の発達か都市の繁栄の導入の一つとして扱う