妙善院五輪塔
所在地 所沢市三ヶ島3-1410
解説 妙善院は、三河出身で小田原北条氏に仕え三ヶ島に住んだ佐和次郎右衛門吉綱が、天正年間(1573~92)に創立した曹洞宗の寺院である。
佐和氏は、その後徳川家康に仕えて姓を沢と改めた。慶安2年(1649年)には三代将軍徳川家光から寺領11石の御朱印地を賜った。旗本佐和氏の菩提寺として佐和氏ゆかりの寺院である。
境内の墓地内にあるこの五輪塔には、嘉暦4年の年号がきざまれている。市内にある年号が刻まれている五輪塔の中で最も古いものです。「梵字」の空/風/火/水/地の字が、各輪に刻まれている。
嘉暦4年は、1329年である。鎌倉幕府の滅亡が1333年であり、わが所沢の「小手指カ原の戦い」も同年であるからその4年前につくられた塔である。住職の話では、江戸幕府の旗本「沢氏」の墓地にあるが、直接「沢氏」とは関係なく、別な場所にあったものを移してきたそうです。それを「沢氏」の子孫が大切に守ってきたとのことです。
誰が、何のためにつくったのかについては、不明です。