日向遺跡/弥生時代

所沢市史上 

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弥生時代の遺構

竪穴住居

大部分が隅丸長方形、中には方形で各辺が直線のものあり。ほとんどが主柱穴が4カ所付設され、床面には地床炉が設備され、規模は5〜6メートル。

出土器

 弥生時代後期の「弥生町式」土器の影響を受けている。日向遺跡のものは、後期後半の「前野町式」の段階に入る土器と考えて良い。

石 器

 石鍬と石包丁が検出。後期遺跡からの出土は稀である。理由としては後期から鉄製品が普及したためである。所沢市の弥生時代人は、末期でもまだ打製石器を一般的な農耕道具として使用していたのかもしれない。

竪穴住居の生活

 入母屋式の家屋。平均して5〜6人は生活できたはずである。通常は終日外で労働し、夜だけ過ごしただけだった。

 

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