3.聞く耳はどこにあるの?

(1)セミ類……第2腹板の前面にある鏡膜とよばれるうすい膜が耳の役目をしています。 この膜はメスにもあり、聞こえる音の範囲は性や種類に関係なく、4,000から5,000ヘルツの範囲と言われています。

(2)コオロギ類・キリギリス類……前足の脛節(スネ)のつけね近くにある鼓膜が耳の働きをします。
 エンマコオロギ

(3)バッタ類……腹部第1節の背板の両側にある鼓膜が耳の役割をしています。
 コバネイナゴ

(4)尾角の役割……また、音など空気の振動を感ずる器官としては、キリギリスやコオロギの仲間の持つ尾角があります。
 特にコオロギの仲間では発達していて、この尾角には細い微毛がたくさん生えていて、人等が近づいていくとこの微毛が空気によつて振動するので、コオロギは危険を感じて鳴き止みます。