平成17年6月1日
年輪の話               校 長  島 ア  晃
 長雨の時節となりました。この季節は「黴(かび)」がとてもはえやすい時期の雨という意
味から「黴(ばい)雨(う)」と呼ばれていたそうですが、カビだと語感が非常によくないので
この季節にあった梅という語句を使用し、「梅雨」としたということです。長雨、じめじめ
・・生活していく上で、決して良い印象を受けませんが、しかし、植物の成長には欠かすこと
のできない時期となっているのです。私たちの主食である稲の成長には、この梅雨は欠かす
ことができません。たっぷりと水分を吸った植物は、次にやってくる暑い夏の日差しを受け
て大きく成長していくことになります。
 ところで、樹木の年輪をよく見ると、年輪の中心が北側によっていることに気付きます。
なぜでしょうか?南風と太陽をいっぱい受けた南側は肉付きもよく、豊かに成長していきま
す。つまり、それだけ年輪と年輪の間隔が広がっていくわけです。これに対して、北風を受
け、日があまり当たらない中で成長する北側は、寒さから自分の身を守るために厳しい状況
にあります。そのため、年輪の幅が狭くなってしまいます。
 さて、この1本の樹木を伐採し、木材として使用する段階で、どのような違いが起こるの
でしょうか。太陽をふんだんに受けた南側は、「板」として活用されます。では、北風を受
けて育った部分はというと、「角材」となるのです。つまり、家の【柱】として使用される
のです。
 私たちの生活でも、同じことが言えそうです。いろいろなことに努力を重ね頑張った人間
は、「板」ではなく、しっかりとさまざまなことを支えることのできる「柱」となることが
できるのではないでしょうか。
 これから、雨の日が多くなります。毎日を工夫して力を蓄える時期としていきたいもので
す。
高めあいコーナー

 ある朝、こんな場面に出会いました。
 5月のとてもさわやかな朝、さわやかタイムの取り組みの時です。緑の帽子を被った(2年 生です)女の子が、私の前に来て、「おはようございます」と頭をしっかりと下げてあいさ つをしてくれました。校庭の緑の葉がそよぐ青空の下での出来事に「なんだか今日は一日す ばらしいことが起こりそうだ」と思うひと時でした。  心を込めた挨拶は、相手に何らかの感動を与えてくれます。気持ちのこもった挨拶が校内 に溢れることを願って・・・・。
いま、学校で
一人1uのマイ畑 
  本校の特色ある教育活動の一環として、「栽培活動を通して心
豊かな児童の育成」を掲げています。3年生以上の子どもたちは
一人1uのマイ畑の持ち主となり、すくすく農園といちょう農園
で、作物を育てています。作物の育て方を調べたり、育ち方を観
察したりしながら、収穫を楽しみにしています。お子さんの育て
ている作物について、家族の話題が膨らむといいですね。子ども
たちは、下校の時、農園を見ながら帰っています。
今年も配布
「学びノート」
 子どもたちが学校や家庭で自主的に、また教師や保護者ととも
に学び、「読む力」、「書く力」、「計算する力」が身につくよ
う工夫されています。夏休みまでは、教室に置き活用します。1
年生の保護者の方々には、機会を見て紹介します。
身近に
国際交流
 5月にイギリスから一時帰国し、学区に住む2年生と5年生の
男児が、2週間程体験入学をしました。5年生の男児は1年生の
時、本校に在学していたので、覚えている子もいました。習字で
は、初めて筆を使う経験もしました。
 また、3年生には中国帰国者定着促進センターに入所した男児
が日本の学校や日本語に慣れるため、時々3年生と一緒に学習し
ています。子どもたちは、外国のお友達と自然に交流をしていま
した。
いかのおすし
 ある新聞に載っていた言葉です。不審者に出会ったら、
いかない、 らない  お声を出す ぐ逃げる らせる
という意味です。
 学校でも家庭でも合言葉にできそうです。
統合コーナー

 並木東の会総会で承認された「仮称 ファイナル行事実行委員会」にご協力いただける実
行委員を募集しているところですが、5月30日現在11名の応募がありました。誠にあり
がとうございます。
 野口前並木東の会会長さんを実行委員長に、早速6月4日に第1回の実行委員会を開きま
す。そこでは、最終年度にふさわしい式典、記念品、記念誌などについて話し合っていく予
定です。大変お世話になりますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。